ほとめき通り商店街とは

ほとめき通り商店街とは

久留米ほとめき通り商店街は、福岡県久留米市の中心部に位置し、西鉄久留米駅前から六ツ門地区までを結ぶ、久留米のメインストリートです。「ほとめき」とは筑後弁で「おもてなし」を意味し、お客様を温かく迎え、心のこもったサービスを提供することを理念としています。

商店街の概要

久留米ほとめき通り商店街は、7つの商店街振興組合で構成される大規模な商店街連合体です。それぞれの商店街が独自の特色を持ちながらも、一体となって久留米市中心市街地の賑わいづくりに取り組んでいます。

構成する7つの商店街

商店街名特徴
六ツ門商店街振興組合久留米市の中心部に位置し、歴史ある商業地域として発展してきました。
六ツ門あけぼの協同組合六ツ門地区の東側に位置し、多様な店舗が軒を連ねています。
久留米一番街商店街振興組合アーケードが特徴的な商店街で、天候に左右されずショッピングを楽しめます。
西栄通り商店街組合西鉄久留米駅に近く、交通の便が良い立地です。
東町明治通り商店街振興組合明治時代からの歴史を持つ、伝統ある商店街です。
ベルモール商店街近代的な店舗が並ぶ、活気あふれる商店街です。
久留米西鉄駅前商店街組合西鉄久留米駅の玄関口として、多くの人々が行き交います。

商店街の理念

「ほとめき」という言葉には、久留米の人々の温かい心が込められています。商店街を訪れるすべてのお客様に対して、心からのおもてなしを提供し、地域に愛される商店街であり続けることを目指しています。年間を通じて様々なイベントや取り組みを実施し、中心市街地の賑わいづくりに貢献しています。

久留米ほとめき通り商店街の運営は、株式会社ハイマート久留米が中心となって行っています。各商店街振興組合と連携しながら、商店街全体の活性化と発展に取り組んでいます。

運営会社情報

株式会社ハイマート久留米
〒830-0031 久留米市六ツ門町7-13
電話:0942-37-7111
FAX:0942-37-7955


商店街の歴史

久留米ほとめき通り商店街は、明治時代から続く長い歴史を持ち、久留米市の発展とともに成長してきました。時代の変化に柔軟に対応しながら、常に地域の中心として重要な役割を果たしてきました。

久留米市中心市街地 活性化の歩み

1988

昭和63年

  • あけぼの商店街大火
1994

平成6年

  • 新市庁舎が完成
2003

平成15年

  • 久留米六角堂広場がオープン
  • 久留米焼きとり日本一フェスタ 開催
2005

平成17年

  • 新久留米市が誕生(久留米市、田主丸町、北野町、城島町、三潴町の合併)
2006

平成18年

  • 久留米ほとめき通り商店街を結成
  • 久留米市中心市街地活性化協議会設立
2008

平成20年

  • 認定中心市街地活性基本計画(第1期)[平成20年(2008年)3月〜平成25年(2013年)3月まで]
2009

平成21年

  • B-1グランプリin久留米 開催
  • 久留米井筒屋 閉店
  • くるめりあ六ツ門オープン
2010

平成22年

  • 第1回九州B-1グランプリ 開催
2011

平成23年

  • 第5回全国やきとリンピックin久留米 開催
  • 筑後SAKEフェスタ 開始
  • 久留米市初のデパート「旭屋」の屋上で「九州朝日放送」の放送を開始
2013

平成25年

  • 久留米まちゼミ 開始
2014

平成26年

  • 100縁商店街 開始
  • 認定中心市街地活性基本計画(第2期)[平成26年(2014年)4月〜平成31年(2019年)3月まで]
2015

平成27年

  • 久留米たまがる大道芸 開始
  • くるめ街かど音楽祭 開始
2016

平成28年

  • 久留米シティプラザ 開館
  • くるめ楽衆国まつり 開始
  • コミュニティサイクル「くるクル」の運用開始
2017

平成29年

  • とんこつラーメン80周年を六角堂広場で開催
2019

令和元年

  • 久留米ほとめき通り商店街がJGAPに指定される(九州で初)
2020

令和2年

  • 久留米利便増進道路開通
  • ワールドデザインオーベント(G.D.O)開催
  • まちあるきガイド「ほこみちポンポン」商店街に取り組む
2021

令和3年

  • 井筒屋跡地の空地を使用したイベント「ごとうちグルメガーデン」や「ビアガーデン」開催
  • はばたく商店街30選2021に選ばれる

久留米シティプラザの建設

近年では、久留米シティプラザの建設が商店街エリアに大きな変化をもたらしました。この複合施設の完成により、商店街への来街者が増加し、新たな賑わいが生まれています。

年間の主な取り組み・イベント

久留米ほとめき通り商店街では、一年を通じて様々なイベントや取り組みを実施しています。これらのイベントは、地域の伝統を守りながら、新しい魅力を創造することを目的としています。

春のイベント

くるめ楽衆国祭り(4月29日)

久留米商工会議所を中心とした「オール久留米で盛り上げ隊実行委員会」が主催する、久留米最大級のお祭りです。中心市街地全体が祭りの会場となり、多くの市民や観光客で賑わいます。ほとめき通り商店街では、各商店街が趣向を凝らした出店やイベントを行い、祭りを盛り上げます。

久留米宝恵まつり(3月 春分の日)

久留米宝恵駕委員会が主催する、商売繁盛・子孫繁栄を願う伝統的なお祭りです。幼児を乗せた宝恵駕や山車など、総勢300名の行列が市中を賑やかに練り歩きます。商店街では、行列への参加をはじめ、参加する子どもたちへ豚汁やお菓子を振る舞い、温かいおもてなしを提供します。

夏のイベント

土曜夜市(6月末~7月末の毎週土曜日)

昭和45年のアーケード建設時から続く、久留米の夏の風物詩です。50回以上の開催実績を誇り、商都・久留米を代表するイベントとして市民に親しまれています。各商店街が工夫を凝らした出店やイベントを行い、夏の夜の商店街を盛り上げます。涼しい夜の時間帯に、買い物や食事、エンターテイメントを楽しむことができます。

水の祭典(8月4日)

「くるめ水の祭典実行委員会」が主催する夏の一大イベントです。ほとめき通り商店街では、このイベントに合わせて特別なおもてなし活動を行い、訪れる多くの人々を歓迎します。

秋のイベント

久留米たまがる大道芸(11月)

一流の大道芸人が久留米に集結する、エンターテイメント性の高いイベントです。「久留米たまがる大道芸実行委員会」が主催し、商店街の各所で様々なパフォーマンスが繰り広げられます。ほとめき通り商店街では、大道芸の開催に合わせて、各商店街でお客様をおもてなしし、祭りの雰囲気を盛り上げます。

通年イベント

100縁商店街(偶数月の中旬:4月・6月・10月・12月・2月)

年5回開催される、ユニークな取り組みです。参加店舗が100円で商品やサービスを提供することで、お客様に商店街の魅力を気軽に体験していただけます。「100円でつなぐ、商店街と人々の絆」をコンセプトに、新しいお客様との出会いや、商店街の再発見を促進しています。


これまでの取り組みと成果

久留米ほとめき通り商店街は、伝統を守りながらも、常に新しい挑戦を続けてきました。これらの取り組みは、全国的にも高く評価され、数々の賞を受賞しています。

主な取り組み

1. 久留米まちゼミ

商店主が講師となって、専門知識や技術を無料で教える少人数制のゼミナールです。お客様と商店主が直接交流することで、信頼関係を築き、商店街のファンを増やすことを目的としています。様々なジャンルのゼミが開催され、多くの市民が参加しています。

まちゼミの効果:

  • 商店主と顧客の関係強化
  • 商店街への来街頻度の増加
  • 商店主のやる気と自信の向上
  • 新規顧客の獲得

2. 100縁商店街

100円という手頃な価格で、商店街の魅力を体験できるイベントです。参加店舗は100円で提供できる商品やサービスを工夫し、お客様に商店街の多様性を知っていただく機会を創出しています。

100縁商店街の効果:

  • 新規顧客の開拓
  • 商店街全体の回遊性向上
  • 店舗間の連携強化
  • メディア露出の増加

3. 空き店舗対策

商店街の活性化には、空き店舗の削減が不可欠です。新規出店者への支援や、魅力的な店舗の誘致を積極的に行い、商店街の魅力向上に努めています。

4. 商店街事業活性化ネットワーク

経営ノウハウの蓄積と実践、そして共有を通じて、商店街全体の経営力向上を図っています。経験豊富な商店主から若手経営者まで、世代を超えた知識の伝承と、新しいアイデアの創出を促進しています。

受賞歴と評価

🏆 主な受賞歴

  • 「はばたく商店街30選」選出
    全国の優れた商店街の取り組みを紹介する書籍に掲載され、全国的なモデルケースとして評価されました。
  • JR賞受賞
    商店街の活性化に対する取り組みが評価され、JR賞を受賞しました。

取り組みの成果

これらの継続的な取り組みにより、以下のような成果が得られています。

成果項目内容
来街者の増加各種イベントの開催により、年間を通じて多くの来街者を集めています。
店舗数の維持・増加空き店舗対策と新規出店支援により、活気ある商店街を維持しています。
地域経済の活性化商店街の活性化が、久留米市全体の経済発展に貢献しています。
地域コミュニティの形成イベントや取り組みを通じて、地域住民同士の交流が促進されています。
全国的な認知度向上受賞や書籍掲載により、全国の商店街関係者から注目されています。

これからのビジョン

久留米ほとめき通り商店街は、これまでの伝統と実績を基盤としながら、未来に向けた新しい挑戦を続けています。

目指す商店街像

  • 持続可能な商店街:環境に配慮し、次世代に引き継げる商店街づくり
  • 多世代が集う場所:子どもから高齢者まで、すべての世代が楽しめる商店街
  • 地域文化の発信地:久留米の歴史と文化を伝え、新しい文化を創造する場所
  • イノベーションの拠点:新しいビジネスモデルや技術を積極的に取り入れる商店街

今後の取り組み

デジタル技術の活用、若手経営者の育成、観光客の誘致、地域との連携強化など、様々な角度から商店街の魅力向上に取り組んでいきます。「ほとめき」の心を大切にしながら、時代に合わせた進化を続け、久留米市の顔として、これからも地域に愛される商店街であり続けます。


皆様のご来店を、心よりお待ちしております。